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ゲスト 大音美弥子さん
こんにちわ、大音美弥子です。
とくに何者でもありませんが、気づいたことを一つ。

この三連休は、二日続けてインスタントラーメンを食べました。しかも夕食に。
わびしさ満開の独りの夕食の後はすることがなく、居間のソファにのたくって新作ドラマが始まるまでの1時間を持てあました。手持ちぶさたで、手持ちぶさたで、冷蔵庫を開けながら冗談半分「一人はさびしいよぉ〜」とつぶやいてみたら、それが本心なのに、びっくりした。

なんなのかというと、娘と息子が遠くの学校へ進学して、20年ぶりに夫婦ふたりだけの暮らしになったのだ。仕事にまみれてさびしさを感じる余裕もなかったが、年末年始の「帰省」を経て再び夫婦だけになると、寒さとあいまって寂寥そのもの。子どもたちが手足にまとわりつき、口々に「かーさん、かーさん」とやかましかった頃、少し成長してそれぞれの要望や批判を口にし始めた頃、「えぇい、早く成長して家を出て行ってくれ!」と、どれだけ切望したものだったか。なのに彼らがいなくなった今、わたしは本を読む気もしなければ、自分のために手のこんだ料理をつくったり外出する気力すらない。 「18歳過ぎたら、親の家は出なあかんで」われわれ夫婦は、ずっとそう思ってきたし、子どもたちにも言ってきた。10代・20代の若いうちに一人暮らしを経験した人間と、ずっと親の家で庇護されてきた人間とでは、どこか心のありようが違うからだ。人間が、結局はひとりだという諦め、かな。そこには上記した「さびしさ」も含まれる。
自分で家の鍵を開け、灯火を点け、朝置いた物がそのままの位置であることを確認すること。
トイレにペーパーがなくても、黙って自分で始末すること。
人間の尊厳は、それに尽きる、とわたしたちは思っていたのだった。
巣立て、早く。少々ケガをしてもいいから。そんな風に思っていたわたしは、巣立たれた後の巣がどれほど空虚か、ということを見のがしていた。

三連休がいつになくヒマだったから、自分を顧みた。今年からは何ごとにも全力投球せず、ボチボチ・ダラダラのスローライフを心がけようと思っている。

プロフィール
 広告会社勤務、エディター・ライター。
 結婚歴:21年
 得意技:感情移入
 苦手技:アラベスク、お涙ちょうだい
 好きなもの:音楽、食べもの
 苦手なもの:自分よりワガママ
 性格:負けず嫌い