
はじめまして。三宅てる乃です。
7月のゲストとして、シングルマザー(女性世帯主)の先輩という観点からお話をさせていただきます。
私は、京都で生まれ育ち、19歳で西陣の帯屋に嫁ぎ、子供も生まれ若社長夫人が板についた4年後に夫が他界。今で言うシングルマザーとなりました。とはいえ会社もあり、夫の両親と同居という恵まれた環境ではありましたが。
ただ、会社を経営するだけでなく、着物を通して「もっと女性に美しくなって欲しい!女性を美しくしたい!」という気持ちが強く、周囲の反対を押し切って着付け学校を設立しました。
楽しみと生きがいと、で仕事を始めた私に転機が訪れたのが4年目の秋。
京都会館で開かれた着物ショーをニューヨーク帰りの演出家と私が任されました。
演出家は「一人三分で着付けて舞台に出せ!」と容赦ない注文。
1時間のステージでモデルが百人、洋服に編み上げブーツを履いたモデルもいます。
「3分なんて無理。そんなこと出来るわけがない」という私に演出家が投げかけた言葉が「あんたプロだろっ!」その言葉に悔しくて、「女だからできないのか」と思われたくない負けん気で「やったらええんやろ!」と。泣き出してしまう弟子3人と血の滲む練習を繰り返し、戦場のような本番に臨み、結果そのショーは3年間続くことになりました。
あの時の演出家の一言がプロという仕事の厳しさを教えてくれ、プレッシャーが逆に大きな力となり、今の私があります。1人では無理だったかもしれない仕事を、弟子の3人やモデル、演出家、チームが一丸となりそのエネルギーが集まり、成功へと導いたのだと思います。その演出家との出会いがそうであったように、人との出会いが財産であり、自身の世界観も広がり更なる仕事へと繋がっていく、その一瞬を大切にして今日まで歩んできました。
そんな順風満帆に見える私でも、辛かったことはたくさんあります。それはやはり子供のことです。子供の具合が悪い。それもどの病院で診てもらっても原因がわからない。本当に辛い日々でしたが、今振り返って言えることは、
どういう事が起こってもそれはその人にとって「必要」だという事。その事を教えてくれた子供が私にとっての「師匠」です。
ハードルを越えることによって、皆様にも宝物が与えられると思います。「どうして私だけがこんな目に...」と思わずに、「こんな事があったから、この人と出会えた。こんな事を知った。」とプラス発想で乗り越えてください。
もう一つ、夢=自分がこうなりたい、という気持ちを常に持ち続けてください。
「念ずれば通ず」です。ただ、
想うだけでなく「私はこんな事がしたい!」と夢を声に出して語って下さい。そうすればその想いが叶う機会がきっと来るはずです。それはすぐ目の前ではなく、何年か先かも知れませんが。そのチャンスを逃さずにしっかりとつかんで自分のものに出来るよう準備をしておくのです。私が今海外で毎年ショーをプロデュースしているのも、次はこんな事をしたいと常に想い続けているからです。
今もまた新しいことにチャレンジしようと考えております。楽しみに待っていて下さい。
最後に、IWS会員の皆様へ 「女の宿題」
自分が生まれてからこれまでの人生で、進学や恋愛・仕事・結婚などテーマごとに100点満点で何点だったかを教えて下さい。
自分を客観視するいい機会にもなると思います。
自分がその時々に描いていた理想が現実では何点だったか。
テーマと点数と皆様の想いを綴ったメールをお待ちしております。
sunjerve@po.sphere.ne.jp
京都きものファッション協会
